欠けた器を戸棚に戻すたび、直そうか迷っていませんか。金継ぎ体験を選ぶ前に、食卓へ戻したいのか、思い出として残したいのかを考えてみます。修復工芸への入口と、器にまつわる記録の提案です。取材体験記ではありません。
画像はAI生成イメージです。実在の作品・工房や修復手順を示すものではありません。
金継ぎは、名前だけで選ばない
日本金継ぎ協会の説明では、本金継ぎは本漆に小麦粉・木粉などを配合して接着・充填し、純金粉で仕上げます。簡易金継ぎは樹脂の接着剤やパテ、合成漆などを使う方式として紹介されています。
一方、チルコロの漆簡易金継ぎは、合成接着剤・パテと仕上げの天然漆を組み合わせます。持ち帰った後も硬化を待つ案内です。「一日体験」が、当日から食器に使える意味とは限りません。
どちらも主催者による方式の例です。名称だけで材料や完成時期を決めず、希望する用途を伝えましょう。
予約前に、器と条件を相談する
まず器の全体と破損箇所を写真に撮り、持ち込み可能か相談します。播与漆行の教室案内では、形見など大変大切なものは取り扱わないとしています。初回は練習用の器があるか尋ね、手元の一枚を職人へ依頼する選択もできます。
- 接着・充填・仕上げの材料と、食器に使える条件。
- 使用開始までの期間、持ち帰り方、保管方法。
- 熱いもの、電子レンジ、食洗機の使用可否。
- 参加条件、服装・防護、材料費を含む総額。
食器利用の条件が確認できなければ飲食には使いません。体験のために器をわざと割らず、破片の扱いも主催者に確認してください。
日本皮膚科学会の解説は、ウルシをアレルギー性接触皮膚炎の原因となる物質に挙げています。天然なら無害、簡易ならかぶれないとは判断できません。教室の対策を確かめ、不安があれば医師へ相談しましょう。
直す前に「残したい理由」を一言

写真に、なぜ残したいのかを添えてみます。「旅先で選んだ青色が好き」「家族との朝食を思い出す」などは編集上の例です。思い出せない部分を物語で埋める必要はありません。
直した後は、前の写真と見比べて「今はどう使いたいか」を追記する。後日見返したとき、形の変化と一緒に、選んだ頃の自分に触れられる記録になります。他人の話を共有する前には本人に確認し、自分だけのメモにしても、残さなくても構いません。
直さず写真で残す、修復を頼む、今は決めない。器との付き合い方も選べます。今日は一枚について、残したい理由と主催者へ聞きたいことを書いてみませんか。
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出典:本文リンクの日本金継ぎ協会、チルコロ、播与漆行、日本皮膚科学会を2026年10月30日に確認。各ページの公開・更新日は未確認です。開催・料金・材料・使用条件は利用前に主催者へ再確認してください。材料の安全性を独立検査した記事ではありません。
